Re:Lily
私は入院してから学校へは行っていない。
一度行ったのは、退学の手続きのためだった。
実家に帰ってきていたから、会うことがなかった。
というよりも、私が会いたくなかったんだ。
だから連絡はしていなかった。
『なんでだろうね。』
電話口でその相手はとまどうような声で言う。
『みやびに会いたくなった。』
しかも本人は最寄り駅まで着いているらしい。
私は何となく察し、その人を迎えに行くことにした。
冷たいビールは…その後で。
炎天下の真昼。
私は少し汗ばみながら最寄り駅まで歩く。
「ほら、持っていきなさい!!」
お母さんが、冷凍庫に入れていた凍ったスポーツドリンクのペットボトルを私にくれた。
お母さんからしても、私に何度も何度も倒れられたりするのは気が気では無いはずだから。
少し中身が溶けたのを確認し、少し立ち止まってスポーツドリンクを飲む。
そして、私はまた最寄り駅に向かって歩く。
2年前と全く変わらないシルエットが私の視界に入ってくる。
太いメッシュの入った髪の毛、今年もサーフィンに行ったのであろう日焼けた肌色。
「みやび~!!」
大声で私を呼ぶ。
そして大きく手を振る。
私はその姿に小さくその場で手を振って、その人物まで歩いていく。
一度行ったのは、退学の手続きのためだった。
実家に帰ってきていたから、会うことがなかった。
というよりも、私が会いたくなかったんだ。
だから連絡はしていなかった。
『なんでだろうね。』
電話口でその相手はとまどうような声で言う。
『みやびに会いたくなった。』
しかも本人は最寄り駅まで着いているらしい。
私は何となく察し、その人を迎えに行くことにした。
冷たいビールは…その後で。
炎天下の真昼。
私は少し汗ばみながら最寄り駅まで歩く。
「ほら、持っていきなさい!!」
お母さんが、冷凍庫に入れていた凍ったスポーツドリンクのペットボトルを私にくれた。
お母さんからしても、私に何度も何度も倒れられたりするのは気が気では無いはずだから。
少し中身が溶けたのを確認し、少し立ち止まってスポーツドリンクを飲む。
そして、私はまた最寄り駅に向かって歩く。
2年前と全く変わらないシルエットが私の視界に入ってくる。
太いメッシュの入った髪の毛、今年もサーフィンに行ったのであろう日焼けた肌色。
「みやび~!!」
大声で私を呼ぶ。
そして大きく手を振る。
私はその姿に小さくその場で手を振って、その人物まで歩いていく。