Re:Lily
会場が歓声と拍手に包まれる。

最後のポーズ、右手を高く掲げ、そのスポットライトを見上げ、堂々とそこに立っている真凜と、仲間たち。

自信に満ち溢れたかつての仲間の笑顔は、言葉にできないくらい輝いていて、目を奪われてしまうものだった。


私の目から涙がつぎつぎとこぼれ落ちる。

拍手が鳴り止まない。


真上を見上げていた真凜が少し目線を下げる。



"ありがとう、みやび!!"



目が合った瞬間、真凜の口が動く。

まるでタイミングを合わせたかのように、仲間たちの目線もこちらを向いた。

みんなの笑顔が、嬉しそうで嬉しそうで、それを見れただけで私がいたあの1年が、これまでの日々の何かが報われたような感じがした。



「みやび…」

隣にいたさやか先輩も瞳をうるうるとさせていた。


「さやか先輩…、」

「最高だったね…」



「はいっ…」



嬉しさと同時に、あの場に自分がいないことが悔しくもなったりして、感情が入り乱れて分からなくなった。

嬉しいのに、悔しい。



さやか先輩も、あの時こんな気持ちだったのだろうか。


仲間たちは先へ行ってしまったような気がする。

どこか遠くへ、私が知っている道のその先。


じゃあ、私は…



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