太陽みたいなキミだから
『綺麗なオレンジ色したひまわりだ』
『オレは芽衣に興味があるよ』
『色使いが生き生きとしてて、生命力に溢れてて』
『芽衣ががんばったからだよ。えらいね』
初めてだった。
わたしの描いた絵を褒められたのは。
初めてだった。
わたしを知りたいと思ってもらえたのは。
初めてだったんだ……。
誰からも必要とされないわたしに、寄り添って、話を聞いてくれた人。
わたしを『いいね』って言ってくれる人……それは、エージ先輩だ。
先輩に会いたい。
会って「ごめんね」と「ありがとう」を伝えたい。
エージ先輩のことを考えると、胸のあたりがぎゅっと切なくなって、それからホッと温かくなる。
そっか、わたし……泣きなくなるほど、先輩のことが好きなんだ――。
「あ……」
「えっ」
樋口さんが優しい顔で窓の外を見ていた。
わたしもつられて外を見る。するとそこには……。
「虹……!」
長い長い雨が上がって、空には七色の虹がかかっていた。
それはまるで、新しい世界への入り口のようで。
「樋口さん、そんな顔もするんだね。可愛い」
夢見る少女のような瞳で虹を見ている樋口さんに声をかけた。
すると樋口さんは「え゛」という声にならない声を上げ、みるみるうちに赤くなる。
「や、やっぱり怖い、のかな……わたしって」
その様子がいつもとちがって可愛くて、なんだか樋口さんともっと仲良くなれる予感がした。
――芽衣から歩み寄られて嫌な子はいないと思うけどな。
わたしは、エージ先輩の言葉をやっぱり思い出していた。
『オレは芽衣に興味があるよ』
『色使いが生き生きとしてて、生命力に溢れてて』
『芽衣ががんばったからだよ。えらいね』
初めてだった。
わたしの描いた絵を褒められたのは。
初めてだった。
わたしを知りたいと思ってもらえたのは。
初めてだったんだ……。
誰からも必要とされないわたしに、寄り添って、話を聞いてくれた人。
わたしを『いいね』って言ってくれる人……それは、エージ先輩だ。
先輩に会いたい。
会って「ごめんね」と「ありがとう」を伝えたい。
エージ先輩のことを考えると、胸のあたりがぎゅっと切なくなって、それからホッと温かくなる。
そっか、わたし……泣きなくなるほど、先輩のことが好きなんだ――。
「あ……」
「えっ」
樋口さんが優しい顔で窓の外を見ていた。
わたしもつられて外を見る。するとそこには……。
「虹……!」
長い長い雨が上がって、空には七色の虹がかかっていた。
それはまるで、新しい世界への入り口のようで。
「樋口さん、そんな顔もするんだね。可愛い」
夢見る少女のような瞳で虹を見ている樋口さんに声をかけた。
すると樋口さんは「え゛」という声にならない声を上げ、みるみるうちに赤くなる。
「や、やっぱり怖い、のかな……わたしって」
その様子がいつもとちがって可愛くて、なんだか樋口さんともっと仲良くなれる予感がした。
――芽衣から歩み寄られて嫌な子はいないと思うけどな。
わたしは、エージ先輩の言葉をやっぱり思い出していた。