太陽みたいなキミだから
もう終わったと思った。全部がどうでもよくなって……生きてる意味なんてないんじゃないかって、そう思った。
そんなときだったんだ……――芽衣の絵と出会ったのは。
ある日、病院の廊下に飾られた絵画コンクールの絵を何気なく見ていた。
うまいけど、どれもこれもパッとしないな、なんて失礼なことを考えて。
そしたらいきなり、本当にいきなり、パッと視界が明るくなった。
目に入ったのは大きなひまわりの絵。冴えわたるような青空と、とびきり鮮やかなオレンジに目がくぎづけになった。
この時の感動を、どう伝えたらいいか……。
気づいたら、泣いてたんだ。絵を見て涙が出たのは初めてだった。
オレはその日から、毎日毎日、その絵を見にいった。
どんなに治療がつらくても、どんなに毎日が苦しくても、生命力溢れるひまわりを見ていると、不思議と勇気と元気が湧いてくるんだ。
実は一つ白状すると、そのひまわりみたいになりたくて、先生たちに頼み込んで髪をオレンジ色にした。(みんなにはひみつね)
この絵を描いた人はどんな人なんだろうって、ずっと気になっていたんだ。
杉咲芽衣。スギサキメイ。何度も何度もその名を唱えた。
一度はくじけた心を、芽衣の絵が救ってくれたんだ。だからね、芽衣はオレを照らす、太陽なんだよ。
会ってみたい。いつしかオレの夢は、芽衣に会うことになった。
だからあの時、芽衣がオレの姿を見ることができるとわかって、奇跡だって思った。
それと同時に、なんでこの人はこんなに悲しそうなんだろうって不思議だった。
あんなに心を揺さぶる絵を描けるのに。
もし……もし芽衣がなにかにつまづいているのなら、今度はオレが助けたいと思ったんだ。
そんなときだったんだ……――芽衣の絵と出会ったのは。
ある日、病院の廊下に飾られた絵画コンクールの絵を何気なく見ていた。
うまいけど、どれもこれもパッとしないな、なんて失礼なことを考えて。
そしたらいきなり、本当にいきなり、パッと視界が明るくなった。
目に入ったのは大きなひまわりの絵。冴えわたるような青空と、とびきり鮮やかなオレンジに目がくぎづけになった。
この時の感動を、どう伝えたらいいか……。
気づいたら、泣いてたんだ。絵を見て涙が出たのは初めてだった。
オレはその日から、毎日毎日、その絵を見にいった。
どんなに治療がつらくても、どんなに毎日が苦しくても、生命力溢れるひまわりを見ていると、不思議と勇気と元気が湧いてくるんだ。
実は一つ白状すると、そのひまわりみたいになりたくて、先生たちに頼み込んで髪をオレンジ色にした。(みんなにはひみつね)
この絵を描いた人はどんな人なんだろうって、ずっと気になっていたんだ。
杉咲芽衣。スギサキメイ。何度も何度もその名を唱えた。
一度はくじけた心を、芽衣の絵が救ってくれたんだ。だからね、芽衣はオレを照らす、太陽なんだよ。
会ってみたい。いつしかオレの夢は、芽衣に会うことになった。
だからあの時、芽衣がオレの姿を見ることができるとわかって、奇跡だって思った。
それと同時に、なんでこの人はこんなに悲しそうなんだろうって不思議だった。
あんなに心を揺さぶる絵を描けるのに。
もし……もし芽衣がなにかにつまづいているのなら、今度はオレが助けたいと思ったんだ。