俺と彼女の猫な話【短編】
3
朝。
直美は?先に起きて朝御飯つくっていた。
ほっ。もとに戻っているみたいだ。
いやまてよ。もしかすると、俺が「おはよう」って言ったら直美が「ニャオ〜ン」って言ってきたらどうしようか。
「和也。おはよう」
「おっ!おはよう」
オッケー!もどってる。
「ぎのうはごめんね」
ぎのう?
「うん。べつにいいけど。風邪ひいた?声がちょっとおかしくない?」
「うん。大丈夫だと思うけど昨日泣いたせいかな。朝起きたらなんか喉(のど)が痛くてさー」
喉が痛い?
あぁわかった。
泣いたせいじゃなくて
鳴いたせいだと思う。
猫の鳴き声へただから喉を痛めたんだろう。