白衣の天使は、悪魔の小児外科医から子どもごと溺愛される
――久松先生は、心を許してはいけない人だ。
数え切れないほど看護師に手を出した悪魔に、頭からつま先までを撫で回されて……。
絆されるなど、絶対にあり得ない……!
「穂波」
「呼ばな、いで……っ!」
余裕なんて、なかった。
その美声で私の名前を、呼ばないで欲しい。
唇を噛み締めながら、彼を睨みつければ。
久松先生は、手の甲に口づけた。
「俺はこれから、君だけのために動く。愛しき俺の天使に、忠誠を誓おう」
何よ、カッコつけちゃって!
そんな甘い言葉で私の心を奪えると思ったら、大間違いよ……!
そう強がりながらも、約束を守るために彼を受け入れたのはいいけれど……。
「穂波」
あの人の美声が名前を呼ぶたびに。
私の意思に反して、身体は久松先生を求めて反応を示してしまう。
「君の乱れる姿を、俺に見せてくれ」
大嫌いなはずなのに。
こんな人と一つになったって、幸福な気持ちになれっこないと決めつけていたけど――。
「ああ……。俺の天使……最高だ……!」
――案外悪くなかったなんて、絶対に嘘だ。
数え切れないほど看護師に手を出した悪魔に、頭からつま先までを撫で回されて……。
絆されるなど、絶対にあり得ない……!
「穂波」
「呼ばな、いで……っ!」
余裕なんて、なかった。
その美声で私の名前を、呼ばないで欲しい。
唇を噛み締めながら、彼を睨みつければ。
久松先生は、手の甲に口づけた。
「俺はこれから、君だけのために動く。愛しき俺の天使に、忠誠を誓おう」
何よ、カッコつけちゃって!
そんな甘い言葉で私の心を奪えると思ったら、大間違いよ……!
そう強がりながらも、約束を守るために彼を受け入れたのはいいけれど……。
「穂波」
あの人の美声が名前を呼ぶたびに。
私の意思に反して、身体は久松先生を求めて反応を示してしまう。
「君の乱れる姿を、俺に見せてくれ」
大嫌いなはずなのに。
こんな人と一つになったって、幸福な気持ちになれっこないと決めつけていたけど――。
「ああ……。俺の天使……最高だ……!」
――案外悪くなかったなんて、絶対に嘘だ。