不器用な総長は元アイドルの姫を一途に愛したい
一方、職員室に着いた斗和はというのと、不機嫌さを滲ませながら担任の元へ。
「何だよ、話って」
「江橋、何だよ、じゃなくて何ですか、だろ? 言葉遣い、気を付けろ」
「……はいはい、何ですか、話って」
「まあ、そこに座りなさい」
言葉遣いを正した教師は、斗和に自分の横の席の椅子に座るよう促した。
面倒臭がりつつも斗和は言われた通り椅子に座ると、教師は本題に入り始めた。
「話っていうのは――さっきも言った、例の事件についての事だ」
「事件? ああ、あの」
「お前の素行が悪いのは俺たち教師も分かっているが、お前はやたら無闇に人を傷つけるような人間では無いと、俺は思ってる」
「……何だよ、その言い方。もしかして、疑ってんの? あの事件に俺が関わってるって」
「まあ待て、実はな、今日の朝、学校にこんなメールが届いたんだ」
言いながら教師は一枚の紙を斗和に差し出してきて、そこには送られてきたというメールの内容をプリントアウトしたものが書かれていた。
「……例の事件に江橋斗和率いるプリュ・フォールのメンバーが関わっている。首謀者は江橋……って何だよ、これ」
「こっちには写真も複数載せている」
教師に言われ、斗和がもう一枚の紙を受け取ると、後ろ姿で写された写真が複数枚載せられていた。
そこには金髪だったり、プリュ・フォールの面々と似ている髪型や髪色の男の後ろ姿が写っているだけで、はっきりと誰だかは分からない。
「こんなん、明らかに胡散臭ぇじゃねぇか」
「勿論、俺たちもこれが証拠になるとは思っていない。ただな、こういう風にお前らを名指しして来たという事は、今回の事件、お前らと関わりのある連中の仕業なんじゃないかと思うんだ。疑われる事の無いよう、今後は態度を改めて――っておい! まだ話は終わってないぞ!?」
「説教は勘弁。だけど、忠告はどーも」
「おい、江橋!」
教師が何かを言い終えるより先に、斗和は職員室を出て行った。
「何だよ、話って」
「江橋、何だよ、じゃなくて何ですか、だろ? 言葉遣い、気を付けろ」
「……はいはい、何ですか、話って」
「まあ、そこに座りなさい」
言葉遣いを正した教師は、斗和に自分の横の席の椅子に座るよう促した。
面倒臭がりつつも斗和は言われた通り椅子に座ると、教師は本題に入り始めた。
「話っていうのは――さっきも言った、例の事件についての事だ」
「事件? ああ、あの」
「お前の素行が悪いのは俺たち教師も分かっているが、お前はやたら無闇に人を傷つけるような人間では無いと、俺は思ってる」
「……何だよ、その言い方。もしかして、疑ってんの? あの事件に俺が関わってるって」
「まあ待て、実はな、今日の朝、学校にこんなメールが届いたんだ」
言いながら教師は一枚の紙を斗和に差し出してきて、そこには送られてきたというメールの内容をプリントアウトしたものが書かれていた。
「……例の事件に江橋斗和率いるプリュ・フォールのメンバーが関わっている。首謀者は江橋……って何だよ、これ」
「こっちには写真も複数載せている」
教師に言われ、斗和がもう一枚の紙を受け取ると、後ろ姿で写された写真が複数枚載せられていた。
そこには金髪だったり、プリュ・フォールの面々と似ている髪型や髪色の男の後ろ姿が写っているだけで、はっきりと誰だかは分からない。
「こんなん、明らかに胡散臭ぇじゃねぇか」
「勿論、俺たちもこれが証拠になるとは思っていない。ただな、こういう風にお前らを名指しして来たという事は、今回の事件、お前らと関わりのある連中の仕業なんじゃないかと思うんだ。疑われる事の無いよう、今後は態度を改めて――っておい! まだ話は終わってないぞ!?」
「説教は勘弁。だけど、忠告はどーも」
「おい、江橋!」
教師が何かを言い終えるより先に、斗和は職員室を出て行った。