究極clown

「ママァ!!」
「あ、明!?」


少女のお母さんが少女を見つけた。
息がきれ、ひどくしんどそうだ。


「君のお母さん見つかったネ♪
 ヨカッタヨカッタ」


ピエロは明と呼ばれた少女を
肩からおろし笑顔で言った。


「ありがとうございます!!」


少女のお母さんが深々と頭を下げた。


「イエイエ気にしないで♪ 
それじゃ僕はこれで。 バイバイ明チャン♪」


「待って!!」



手を振り去っていこうとするピエロに
少女は引き留めた。

「おにいちゃんのおなまえ、おしえて!! 
 あくる、君島 明!! 7さいです!!」

「僕の名前はclown 本名は高岬 雷雅ダヨ♪
 15歳!! 秘密ネ♪」

「・・・わかった!! 
 らいがおにいちゃんまたねー!!」

「うん。またネ♪ 明チャン」



ピエロは名乗りスキップをして子供たちのもとへ去って行った。









そして今、7年後―――。
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