暗闇の星屑、夜明けの太陽 〜番外編〜
今日はハルちゃんの車で念願のお出かけ

これはデートではないのか?

デートでしょ!



♪〜



「元気だね
鼻歌なんか歌って…」



「え、歌ってた?私」



「うん、鼻歌って言うか…
時々本気で歌ってた」



「え!ウソ!?無自覚」



「…」



ハルちゃんリアクション薄…



ハルちゃんは無言で運転してた

本当は行きたくないのかな?



「ハルちゃん疲れてるの?」



「なんで?」



「エナジードリンク飲んでるから…」



「無意識だった」



無意識に疲れてるんだ?

私のせい?



「月島もいる?」



「私はいらない
最近、疲れてないから…」



「若いね」



「好きな人といたら、疲れないよ」



「…」



え、無視?

え、聞こえなかった?



こーゆーのが疲れるって?

地味に傷つく



「あ、ハルちゃんにキャラメルあげる!
いつかの約束覚えてる?」



「うん、覚えてるよ」



バッグからキャラメルを出した



「ハイ…」



「ありがと
あとで食べるから、そこ置いといて…」



「ハルちゃん運転してるから
食べさせてあげる
ハイ、あ~ん…」



「…事故るから…あとでいいって…」



「いいから…口開けて…
ハルちゃん、あ~ん…」



ハルちゃんが仕方なく口を開けて
キャラメルを入れた



ハルちゃんの唇に指先が少し触れた

こんなことでもドキドキする



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