暗闇の星屑、夜明けの太陽 〜番外編〜
「ハルちゃん、ちょっと休憩したい」



「疲れた?」



「んーん、楽しいよ
あそこのカフェ入ってみたい」



ずっとハルちゃんは植物の話をしてた



ハルちゃんは疲れないのかな?

さっきまでエナジードリンク飲んでたのに
植物の話をしてるハルちゃんはイキイキしてた



手は…繋いでくれない

だってデートじゃないんだもんね



「私、ハイビスカスのジュース飲みたい
ハルちゃんは疲れを取るために
ハーブティーなんかいんじゃない?」



「んー、そーだね」



「あと、バナナのタルトと…
イチゴのパフェも食べたい」



こうなったらヤケ食い!

よく食べる女だなって思われても仕方ない

最初から女の子と思われてないかもしれない



ん?今笑った?

食い意地はってんなって?



今日はじめてハルちゃんと向かい合った

先生じゃないハルちゃん

なんか不思議



「ん?なに?」



「ん?なんでもない」



なんでもなくない

ハルちゃん、好き♡



ハルちゃんは私のこと
ちゃんと見てる?

さっきから植物しか見てないよね?



私のこと彼女って認識してる?



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