暗闇の星屑、夜明けの太陽 〜番外編〜
「キレイな色〜」
ピンクオレンジ色のハイビスカスジュースが
目の前に置かれた
「ハイビスカスの花の種類は
200種類以上あるんだって…………」
ハルちゃんの話をBGMに
スマホで写真を撮った
目の前のハルちゃんの影が少し入る
匂わせ投稿しちゃおっかな
私がハルちゃんと付き合ってるって知ったら
みんな驚くだろうな…
「ハルちゃんのハーブティーいい匂い
ハルちゃんも写真撮ったら?」
私がそう言ったら
ハルちゃんもスマホで写真を撮った
「ハルちゃん、見せて…」
ハルちゃんのスマホをのぞき込んだ
「え、ハーブティー切れてるし
私が写ってるじゃん!
私、ビミョーな顔だし…
ハルちゃんヘタクソ」
「香りも写真に残せる機能って
一生できないんだろうな…
子供の頃、料理番組見てて
いつか匂いがしたり味がわかったりする
テレビが発売されればいいのに…って
思ってたけど…」
「ハルちゃんが発明すればいいのに…」
目の前のハルちゃんが
私よりもずっと幼い少年に見える
私は少しでも
ハルちゃんに近付きたくて背伸びをしてるのに
今日だって
メイクも髪も子供っぽく見られないように
意識してきた
それについてのハルちゃんの感想は
もちろん…ない
「ごめん…こんな話つまらないよな
さっきから、ずっとつまんないでしょ
オレの話なんか…」
「つまんなくないよ
楽しいよ
あ、ハルちゃん今日の服いいね
私が見たことないやつ」
「前に月島がオレに似合うって言ってくれた服
ネットで似たやつ買ったんだ
若すぎないかな?」
ハルちゃんも
私に合わせようとしてくれてる?
「すごく似合うよ
私は?
ハルちゃんの隣にいても恥ずかしくない?
子供っぽくない?」
「うん
月島は…
月島はそのままでいいよ」
そのまま…って…
ビミョー
指摘もなく褒められもせず
ピンクオレンジ色のハイビスカスジュースが
目の前に置かれた
「ハイビスカスの花の種類は
200種類以上あるんだって…………」
ハルちゃんの話をBGMに
スマホで写真を撮った
目の前のハルちゃんの影が少し入る
匂わせ投稿しちゃおっかな
私がハルちゃんと付き合ってるって知ったら
みんな驚くだろうな…
「ハルちゃんのハーブティーいい匂い
ハルちゃんも写真撮ったら?」
私がそう言ったら
ハルちゃんもスマホで写真を撮った
「ハルちゃん、見せて…」
ハルちゃんのスマホをのぞき込んだ
「え、ハーブティー切れてるし
私が写ってるじゃん!
私、ビミョーな顔だし…
ハルちゃんヘタクソ」
「香りも写真に残せる機能って
一生できないんだろうな…
子供の頃、料理番組見てて
いつか匂いがしたり味がわかったりする
テレビが発売されればいいのに…って
思ってたけど…」
「ハルちゃんが発明すればいいのに…」
目の前のハルちゃんが
私よりもずっと幼い少年に見える
私は少しでも
ハルちゃんに近付きたくて背伸びをしてるのに
今日だって
メイクも髪も子供っぽく見られないように
意識してきた
それについてのハルちゃんの感想は
もちろん…ない
「ごめん…こんな話つまらないよな
さっきから、ずっとつまんないでしょ
オレの話なんか…」
「つまんなくないよ
楽しいよ
あ、ハルちゃん今日の服いいね
私が見たことないやつ」
「前に月島がオレに似合うって言ってくれた服
ネットで似たやつ買ったんだ
若すぎないかな?」
ハルちゃんも
私に合わせようとしてくれてる?
「すごく似合うよ
私は?
ハルちゃんの隣にいても恥ずかしくない?
子供っぽくない?」
「うん
月島は…
月島はそのままでいいよ」
そのまま…って…
ビミョー
指摘もなく褒められもせず