暗闇の星屑、夜明けの太陽 〜番外編〜
ハルちゃん起きてるかな?

寝てるよね



結局よく眠れなくて
始発でハルちゃんのアパートに向かった

早く会いたかった

早く声が聴きたかった



朝の空気

朝の空



ハルちゃんが警察まで迎えに来てくれて
一緒に迎えた朝を思い出す



あの時は自分がおかしくなってて
壊れそうだった

夢中で恋をしてた

ただ好きな人のために
好きな人に会いたくて

自分がしてることが
いい事なのか悪い事なのかの
判断もつかなくなってた



警察に補導されて
間違えだったって気付いた

全てを失うところだった

でもハルちゃんが助けてくれた



退学も免れて
大学受験も間に合った



本当にハルちゃんのおかげ

もちろんエミちゃんにも感謝してる



間違えだったけど
キラに恋した数ヶ月は本当に輝いてた

苦い思い出になっちゃったけど

キラに出会わなければ
ハルちゃんと付き合ってなかったかも



みんながいて今の私が在る



朝の柔らかい光

朝の匂い



なんとなく
ハルちゃんに似てる



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