暗闇の星屑、夜明けの太陽 〜番外編〜

ん…ん………



ハル…ちゃん…



ん…誰…



夢…?



私、なにしてたっけ…



ここ…

ハルちゃんのアパート



そーだ…

ハルちゃんのアパートに来て…

ここに…寝室に閉じ込められて…



私、寝ちゃったんだ

ここ数日よく寝てなかったからな…



なんか嫌な夢をみた気がする…

なんだろう…?



ハルちゃん、そろそろ準備終わったかな?

まだかな?

早く来てよ…



「ハルちゃん!」



ベッドから起き上がろうとしたら
ハルちゃんが隣にいた



「あ…起きた…?」



ハルちゃんがあくびをしながら伸びをした



「ハルちゃん…いたんだ…
…起きた…
ハルちゃんも、寝てたの?」



「起こしに来たら寝てたから…
なんかオレも寝てしまった」



私がベッド占領してるから
ハルちゃんはベッドの角に伏せて寝てた

授業中に机に伏せて寝てた私みたいに



「もしかして、ハルちゃん寝てないの?」



さっきベッドに入る時
女の人の匂いもしなかったけど
温もりもなかった



「あぁ…
昨日帰って来てすぐに準備に取り掛かった
そしたら早朝に来るし…
寝なくてよかったよ」



ハルちゃん、私のために…



「ごめん、早かったね」



ごめんね

女の人連れ込んだとか疑って



「たいしたことしてないけど
なんとか準備終わった」



「ありがと、楽しみ」



「ちょっと寝てもいい?
30分だけ…」



「え、うん…いいよ」



ハルちゃんはそのままベッドの角に顔を伏せた



「そんなところで寝ないでベッド入りなよ」



「や…いいよ…このままちょっと…」



私がいるからか…

私とはベッドに入らないようにしてるんだ

んー…



「じゃあ私、そっちでメイクしてるから…
ハルちゃんベッド使って…」



「んー…」



「ほら、ハルちゃん」



ハルちゃんをベッドに寝かせた



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