暗闇の星屑、夜明けの太陽 〜番外編〜
フー…



そんなに私と寝たくない?

ハルちゃんは正しい大人かもしれないけど
私のこと子供扱いし過ぎだよ!



結婚するまでそーゆーことしないとか?

別に一緒にベッド入ったって
そーなるとは限らない

まだ昼間だし…



スー…スー…スー…



ハルちゃんの寝息が聞こえてきた



前髪をピンでおさえながら
横目でハルちゃんを見た



私も一緒に寝たいな…



ハルちゃんグッスリ寝てる

なんか夢みてるのかな?

私のさっきの夢は何だったんだろう?



あ…



たしか…

ハルちゃんが出てきた


ハルちゃんが抱きしめてくれて…

そうだ

途中まではいい夢だった


ハルちゃんと抱き合ってたと思ったら
キラだったんだ


キラには抱かれたことはあるけど
まだハルちゃんに抱かれたことがない

だから想像できなかった


目を開けたらキラだった



夢を思い出したら怖くなった



私はハルちゃんのことが好きなんだ

キラとハルちゃんを重ねてなんかない

キラの彼女になれなかったから
ハルちゃんを選んだんじゃない



ハルちゃん、好きだよ

ハルちゃんは?



また不安になった



そっとベッドに入った



ハルちゃんの背中を掴んだ



ハルちゃん、こっち向いてよ



怖い



すぐ抱きしめて欲しい



ハルちゃん目が覚めたらビックリするかな?

怒るかな?



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