彼女が服を着替えたら
まさかの質問に
絡めていた手を離そうとすると、
腰をもっと強く抱かれてしまった



ハルのことが知りたいから聞いたのに、
聞くまで離してくれなさそうで
慌てる私を見てまたクスクスと笑っている





「‥‥多分‥ハルが異動するかもって
 聞いた時にこの関係も生活も
 終わるんだって思ったら寂しくなった。
 ロクな恋愛してきてないでしょ?
 だから自分からもう人を好きになるって
 ないと思ったのに、そう思えた相手がハルで
 すごい嬉しかった‥‥
 だから‥‥その‥‥‥
 ありがとう、好きになってくれて」


改めてこういう話したことなかったから
かなり恥ずかしいけれど、
ハルが大事にしてくれるから、
私も言える時に伝えれて良かった‥‥


今までみたいに言いたいこと言えないままの
向き合い方はもうしたくなかったから。


『ここに飛び込んできてくれて
 ありがとう。聞けてよかった。』


「‥‥うん、私も。」


お風呂に入った後、月明かりが差し込む部屋の中で裸のまま二人で抱き合い、熱に溺れていく



深いキスを何度も交わして、
弱い部分を沢山責められては熱が上がり
しがみついても足りないくらい肌と肌を
重ねていく




「ンッ‥‥ンンッ!!アアッ‥‥」



初めて体を重ねた時よりも、
更に優しく包み込まれ、
お互いの肌の温もりに安心する時間が
こんなにも愛しくて仕方ない‥‥


どんどんハルのことが好きになる。
学生の時のような甘え方はもうできないけど、
これからもずっと素の私でいたい。

そう思えた幸せな時間だった‥‥
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