彼女が服を着替えたら
えっ?
東井さんがサポートに回るなんて驚いた。


ここ2年でそんなことはなかったから
少しだけ疑問に思いつつも、
今日の仕事をまずは教えないとと
持ち場に一緒にいくことにした。




「大倉さんまずは簡単な流れからはじ」
『東井さん!私緊張して不安なので、
 ついててもらえますか?』


私が話していたのに目も合わさず後ろに
振り返ると東井さんに向かって話し始めた
彼女にびっくりした



私今話してたよね?
聞こえてなかったとか?


『あの‥‥ダメですか?』



現場主任で指示を出すことの方がメインの
東井さんに直接指導ってこと?


『‥甲斐田さん、すみません先に
 仕事始めててもらえますか?
 大倉さんとお話があるので。』

「えっ‥‥あ、はい、分かりました。」


頭を下げてから二人を背に倉庫の奥へ
歩きながらも気になって振り返る


ま‥‥あれかな‥‥
初日だし今の若い子は社会人として
どうしていいのか分からないから
不安になったのかもしれない


私も最初は覚えることだらけで、暫くは
一日あっという間に終わってた気もするけど、
あんな目上の人に直接話す勇気はなかった


東井さんが話すって言ってたし、
とりあえず出荷分頑張ろう‥‥
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