彼女が服を着替えたら
『奈央、こっちにおいで‥‥』


東井さんのお家でご飯を食べて、
お風呂に入って週末のような時間を
過ごしながらも、優しさに甘えてしまって
迷惑をかけてる罪悪感が消えない


ソファに座るハルの手が私を
優しく引き寄せると、
足の間に座らされて後ろから
抱き締められた


『どうした?そんな顔して‥‥』


「‥‥またハルに私のことで
 迷惑かけて情け無いなって‥‥」


いい歳して、自分のことを自分で
解決できてないことにも情け無いのに、
温かいこの手を振り払ええず甘えっぱなしだ。



ハルに何かしてあげたいって思うのに、
してもらうばかりの私は
ここにいても今後迷惑ばかりかけるのかな‥


『奈央にとっての俺ってなに?』

えっ?
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