彼女が服を着替えたら
いつもより少し低い声に
体がビクッと反応してしまい、
不安になった私は体の向きを変えて
ハルの顔を覗き込んだ


「‥ハル?
 ハルは私の恋人だよ?
 一番大切でそばにいたいしいて欲しい‥」


ハルの頬に手を添えて親指で
愛しい人の顔を撫でていく


どんな人よりも安心するこの場所は、
今日だけじゃなくて、いつも私の心を
軽くしてリラックスさせてくれる


「ハルがいないと私ダメなんだ‥ほんと。
 いつも甘えちゃう‥‥ごめん」


こんなにも寄り添ってくれている人に
何もしてあげれないけど、
やっぱりここを離れることなんて
私にはできないのだ


『‥だったら一緒に暮らさないか?』



「えっ?‥今‥‥なんて‥言った?」


『今回のこともあるけど、
 奈央が俺に甘えたいなら、
 週末だけじゃなくて、毎日帰る場所が
 同じだと嬉しくないか?』


ドクン
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