彼女が服を着替えたら

まさかこっちからはもう誰も出てこないと
思ってたから、不意打ち過ぎてかなり
ビックリしてしまい声が出そうになった



『何してるの?ほんと、こんな寒いとこで‥』


「と、東井さんこそ‥‥みんなと飲みに行っ たんじゃなかったんですか?」



お互いがまさかここで出会うと思ってなくて
驚いてるし驚かせてしまってる。


あ‥‥まずい‥‥
泣きすぎたから多分目もパンパンだし
きっと顔も酷いはず。
咄嗟に俯くと抱えていた膝に顔を隠すように
したのだ


『‥‥俺はやっぱり飲みに行くのやめて
 仕事少ししてたから今上がりだけど‥』


誘ってくれたのに飲みに行くの辞めたんだ‥‥
それならなおさら行かなくて良かったかも。


それよりどうしよう‥‥
こんな顔はなんとなく上司に
見られたくないからさっさと帰ろうかな‥


「そ、そうだったんですね。‥あ、えっと
 じゃあ私帰りますね。お疲れ様です」


地面に座り込んでいたため
立ち上がってから両手でお尻をぱんぱんと
叩くと、俯いたままペコリとお辞儀をした

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