彼女が服を着替えたら
甘い時間と覚悟
「‥な‥な‥何これ」


頭がかなりボサボサで、眠気を取るために
シャワーに向かえば、自分の体中に
つけられた沢山の痕に顔が一気に
熱くなった。


確かに昨日はいつもよりも激しくて
すごかったし、私もされるがままだったけど、
これは‥‥つけ過ぎだよ‥‥
更衣室で着替える時見えそうで不安になる



急いでシャワーを浴びてから着替えて
リビングに行くと、コーヒーのいい香りが
鼻を掠めた。


『目は覚めた?』

「‥‥‥‥覚めすぎた。」

『フッ‥なんだそれ‥‥
 簡単で悪いけどトーストとサラダ食べて
 仕事行くぞ。』


あの痕をつけた本人を目の前にすると、
昨日の情事が思い出されて
直視出来なくて恥ずかしくなる


普段はいつも冷静で大人で落ち着いてるのに、
私に対してはとことん甘い‥‥


そんな東井晴臣を知ってるのは
私だけだと思うと嬉しいけど、
甘えすぎないようにしたいって
昨日のことも含めて実感した


『今日も帰り送ってく。
 これからのこと決めて
 話さないといけないことあるから
 このまま週末まで泊まってほしい。』


「ん、分かったよ。」
< 122 / 169 >

この作品をシェア

pagetop