彼女が服を着替えたら
一緒に住むということは、
勿論住所や色々が変わるわけで、
そうなると会社にも同棲がバレることになる。


社内恋愛がダメというわけではないけど、
流石に同じ部署だと私も周りはやりにくいはず


ハルとは一緒にいたいけど、
公表してどちらかが異動になるのか、
どうしていくべきなのかを
話さないといけない


ハルは私といたいと真っ直ぐに伝えてくれた。


だから私もちゃんと前を向かないと‥‥


そんな思いでいつも通り出勤をして、
午前中忙しく働いていると、
ピッキングをしている私の元に
今朝別れたばかりの東井さんが顔を出した。


『お疲れ様です。』

「‥‥あ、お疲れ様です。」


普段よっぽどのことがないと、
業務中に話しかけられることなどないので、
この状況に、周りのパートさんや大倉さんの
視線も向けられてしまうのだ


『甲斐田さん、明日本社の会議に一緒に
 行ってほしいので、スーツで出勤お願い
 出来ますか?』

えっ?
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