彼女が服を着替えたら
スーツなんて久しぶりで
サイズ変わってないと思うけど入るかな‥


ハルと過ごすようになってから、
前よりも食事をしっかり食べてるので
太った気もするし‥‥


毎週末あんな美味しいご飯とお酒を
夜遅くに食べてるから、今後は
別日にちゃんと調整していこう


『本社のことをすぐにでも
 聞いてくると思ったけど気にならない?』


「気になってるけど‥ハルがあまり
 不安そうにしてないから大丈夫かなって。」


全く不安がないわけではないけど、
不思議なくらい落ち着いてるハルの
顔を見てると安心してしまう


「そ、それより、倉庫内で
 話しかけられた時の方が緊張したよ‥」


ただでさえ目立つのが苦手なのに、
東井さんという存在はみんなが
注目せざるを得ない人だから、
特定な感じで話しかけられると緊張してしまう


ククッと喉を鳴らしながら笑うハルは
不貞腐れる私の頭を撫でると、
不意打ちでこめかみに唇を寄せてきた


「それに‥‥あ、痕つけ過ぎだから‥」


言おうか迷ったけど、
やっぱり作業着から着替える時に
変に周りを意識し過ぎてすごく疲れた


夏だったら絶対見えちゃうし、
春だからインナー長袖で隠れてたけど、
首元ギリギリまでつけられた痕に
かなりヒヤヒヤしてしまった
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