彼女が服を着替えたら
『確かにやり過ぎたかな‥奈央?
 ‥‥もしかして昨日のこと思い出してる?』


ドキン


何度も見慣れてる東井晴臣の顔なのに、
時々意地悪するかのような表情は
とてつもなく色気を纏っている


職場でこんな顔を目の前でされたら
みんなすぐに落ちるだろうな‥‥‥


「‥‥そんなことないし‥‥」


ソファでくつろぐハルに
そう言い捨てると、立ち上がりかけた
私はそのままソファに押し倒された


「うわっ!!な、なに?」

『明日も早いけど抱いていい?』

ドキン


「‥‥‥痕つけないならする」


こんな恥ずかしいことを言わせる相手も
すごいけど、それを言ってしまう自分も
ずいぶん変わってしまったようだ‥‥



ベッドに寝かされ深く唇が落とされたら
もう絶対逃げられない。
そう思う相手はこれからもハルだけでいい。


ほんとはね、
明日本社で何が起こるか不安でたまらない。


ハルと離れ離れになるかもしれないって思うと
正直怖い。


『奈央‥‥こっち見て‥』


座って向かい合わせのまま抱かれながら、
目の前に大好きなハルの視線を感じ、
私は自分から唇を重ねると、深く深く
突き上げられる衝動に身を委ねた


お願いします‥‥‥‥‥
この人のそばに
ずっといられますように‥‥

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