彼女が服を着替えたら
『‥‥少しでも食べれるか?』


「ん‥‥‥‥ごめんね。」


あの日、帰宅した私は微熱が出てしまい
食事も食べられず寝込んでしまった。


ハルは疲れが溜まってだんだろうとか、
環境が変わって奈央も頑張りすぎたから
ゆっくり休んで欲しいと、次の日仕事を
休みにしてくれていた



8年勤めて初めての欠勤‥‥


自分でも体は丈夫だと思ってたのに、
風邪でもなく疲れで熱が出るなんて
驚いてしまう


ハルには仕事に行ってもらい、
その日は夕方までゴロゴロと寝させてもらい、
ハルが帰宅する頃には熱も下がっていた


『このまま週末入るから来週からまた
 頑張ればいいさ。』


「うん‥‥心配かけてごめん。
 ‥‥あの‥‥ハルって渡会主任と
 仲って‥どれくらいいいの?」


お風呂に入ったハルが寝室に来たあと
私の頭を撫でていた手が一瞬止まったけど、
すぐにまた撫でてくれ、そのままベッドに
上がって来たハルも横になった


ハルのことは信じてる‥‥。


私のことを1番に考えて働きやすいように
ここまでしてくれたから、言うわけないって。


でも‥‥なんで主任は
私たちのこと知ってたのだろう‥‥


考えたくなくても、一人になると
そんなことばかり考えてしまっていた


『どうした?‥‥主任と何かあったのか?』


ドクン
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