彼女が服を着替えたら
疲れてたし不安だったけど、
ハルの言葉に安心してくっつきたい気持ちの方がどんどん増してしまい、
重ねられるキスが深くなるのにも答えた。



引っ越しとかでバタバタしてたから、
なんとなくそういうこともしてなかったから、
久しぶりに触れ合う肌と肌の感触と温度が
愛しかった




『奈央‥‥』


キスの合間にハルから呼ばれる名前も好きだ


ちゃんと私のこと見てて大切にしてるって
思わせてくれる手も、甘い吐息も好きだ



「ンッ‥‥そこダメッ‥‥」


『フッ‥‥可愛い‥‥もっと聞きたい』


甘いリップ音と共に胸の先端に走る電流を
何度も受けると体が思い切りのけ反ってゆく



昨日までの体調が悪いなんて嘘くらい
触れ合うことで元気になっていく気がする


こんな行為なんて好きじゃなかったのに、
いつから私はこんなに好きになったのだろう‥




『ここ‥‥沢山溢れてる』

「‥言わな‥‥っで‥‥アアッ‥ヤッ‥ハル!」


こんな私になるのはハルのせいだよ‥‥


そう言いたかったけど、愛しい行為が
終わるまでは、しがみつき息をするのも
忘れるくらいにのぼせていく



「‥‥‥ハル」

『ん?‥‥ツラい?‥大丈夫?』


「‥‥‥‥気持ちいい‥」


繋がったままゆっくり動くハルが、
頬をなでながら見下ろすと
私の顔を見て嬉しそうに笑い
また甘い律動を与えてくれた
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