彼女が服を着替えたら
あの後軽くつまめるものを作り
リビングで久しぶりに映画を見ていた。


住む場所は変わったけど、
ハルとこうしてくっついている時間が
一番リラックス出来て幸せだ‥


相変わらず感情をむき出しにするのは
得意じゃないから、ハルに私の気持ちが
伝わって不安にさせてないか心配になる


過去の恋愛のトラウマで、
どこまで気持ちを曝け出しても大丈夫なのか
よく分からなくなっていたから‥‥


出会ってまだそんなに時間がたってないのに、
言葉足らずの私のそばでただ静かに
見守ってくれていると思うと寄りかかれた



『明日ちょっと用事で少し午前中出るから、
 お昼食べれそうならその後出掛けようか。』



「うん、行きたい。‥‥‥‥晴臣といたい。」



何故だか急にハルではなくて
ちゃんとした名前で呼びたくなった


後ろに座るハルに向きを変えて
恥ずかしさを隠すためにそっと抱きつくと、
温かい腕の中に入れてくれ抱き締めてくれた。


『‥クス‥‥奈央、ベッドに行く?』


「‥‥‥ん‥もう寝るの?」


私の耳朶にハルの唇が触れるだけで、
体がまた熱くなる


『奈央はもう寝たい?』


「‥‥まだ寝ない‥ンッ‥」
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