彼女が服を着替えたら
‥‥‥なんか一瞬のことなのに、
嵐のように私の心は乱されていた


でもそっか‥‥‥
良かった‥‥。
これで月曜日から安心して仕事に行ける‥‥


「えっ?もしかして‥‥このために
 2人を呼んでくれたの!?」



ほんとに今更だけど気がついた‥‥‥
私が不安になってあんなことハルに聞いたから
絶対ここに連れてきてくれたって‥‥



『な?大丈夫だっただろ?』


あー‥‥‥
本当になんでこんなに私のことをいつも
考えてくれるんだろう‥‥


今までそういう人が一人もいなかったのが
おかしいのかもしれないけど、
目の前の恋人が本当に愛しい‥


『奈央?』


ここが外じゃなかったら
思い切り抱きついてしまいたい


もうきっと今後これ以上の人と出会うことは
絶対にない気がするから。


「ハル‥‥いつもありがとう。
 私本当に幸せ過ぎて‥っ‥」


もっと早く出会いたかった。


一度きりの人生なのに、
こんな恋愛があるのなら
もっと早くしたかった。


泣くつもりはなかったのに、
頬を伝う涙を優しい指が拭ってくれ
そっと肩を抱き寄せてくれた



『奈央に奏さんのこと言っておけば
 良かったけど、みんな初めましての方が
 やりやすいかと思ってたから悪かった。』


「‥‥ううん、大丈夫。
 私のために本当にいつもありがとう」


流石にここで抱きつくわけにもいかず、
車に乗った後、深いキスをして抱き合った
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