彼女が服を着替えたら
番外編 BARにて
『えー晴臣ってば甲斐田さんと
ここで仲良くなったんだ。』
クリスマスも近くなった12月頭の金曜日
相変わらず金曜日の夜は、
ハルと槙さんのBARに来てお酒を
飲みながら楽しく過ごしている
初めて来た時からカウンターの端は、
私とハルの指定席のようになった
『いいだろ、別に‥‥
槙‥‥‥奏さんを呼ぶなら
前もって教えろよ。』
槙さんのバーに行くと、先客として
カウンターに座って居たのが
槙さんの恋人でもある主任だったのだ
槙さんは夜の仕事で、主任は昼の仕事だから
どう時間作ってるのかなとは思っていたけど、今までここで一度も出会わなかったのが
不思議だと思える。
改めて見てもお似合いな二人なんだよね‥
職場ではみんなに優しい大人の渡会主任も、
恋人の前だと甘えが増したただの人になる。
会社のみんなが見たら相当驚くだろう。
独身で見た目もカッコよくて優しいから、
慎さんは離れてて心配にならないのかな‥‥
『奈央ちゃんごめんね。うるさくない?』
「はい、大丈夫ですよ。
普段見れない主任が見れて新鮮です」
主任だけじゃなくて、
ハルも私には見せないような顔がここでは
見れるのが何気に楽しみなのだ
男三人に混じっても、仕事の日は特に
大した色気もない私だからこそ
馴染めてるのかもしれない
なんならこの3人の方が美しいくらいだ。
『甲斐田さんさぁ、オフの日と
どうしてこんなに見た目が違うの?
晴臣のこと好きなのは前に聞いたけど
それにしても酷くない?それ。』
グサっ!!
ハハッ‥やっぱりそう思いますよね‥‥‥
主任には前にオシャレした私を見られてるから
今日のトレーナーにパンツ、スニーカーの
私は女ではないと言いたいのだろう。
仕事の日は自転車が多いから鞄だって
バックパックタイプのものが多いし、
日焼けが気になる季節は
髪縛ったままキャップを被ればいいかなって
思ってる
『奏、女性にそういうこと聞くの
失礼だから辞めな?』
槙さん、私のこと女に見えてたんだ‥。
そっちの方が驚くよ。
「ハルにだけ可愛いって思ってもらえれば
いいので休みの日だけでいいんです。」
自分で言ってて恥ずかしくなり、槙さん特製の
カクテルをゴクッと喉に流していく
本当のことだし、ハルにも伝えてあるから
今更なんだけど、槙さん達の前であらためて
言うのが恥ずかしいだけ。
『奏さん、そういうことだから、
これ以上彼女のことからかわないで
くださいね。それに奈央は
別にそのままでも可愛いですから。』
ドクン
『あーーイヤー!!
晴臣の惚気なんて聞きたくない!
槙!強めのお酒作って。』
『奏も可愛いだろ?
‥‥特に俺の前では』
し、槙さん!!!!?
私とハルのことなんて気にもせず、
カウンターから主任の手を取り絡めると
その指を加えて舐め始めた
ダメだ‥‥‥大人の世界過ぎて
こっちの方が照れてしまう。
性別とか関係なく恋人同士って
言えるのってやっぱり素敵だな‥‥
ハルと私が他からどう見られてるのか
分からないけど、これからも
自分らしく作り過ぎず寄り添えたらいいな。
「ハル」
『ん?』
2人が見ていない隙に近付くと
振り向いたハルの唇に軽くキスを落とした
『フッ‥‥今夜覚えてろよ?』
END
ここで仲良くなったんだ。』
クリスマスも近くなった12月頭の金曜日
相変わらず金曜日の夜は、
ハルと槙さんのBARに来てお酒を
飲みながら楽しく過ごしている
初めて来た時からカウンターの端は、
私とハルの指定席のようになった
『いいだろ、別に‥‥
槙‥‥‥奏さんを呼ぶなら
前もって教えろよ。』
槙さんのバーに行くと、先客として
カウンターに座って居たのが
槙さんの恋人でもある主任だったのだ
槙さんは夜の仕事で、主任は昼の仕事だから
どう時間作ってるのかなとは思っていたけど、今までここで一度も出会わなかったのが
不思議だと思える。
改めて見てもお似合いな二人なんだよね‥
職場ではみんなに優しい大人の渡会主任も、
恋人の前だと甘えが増したただの人になる。
会社のみんなが見たら相当驚くだろう。
独身で見た目もカッコよくて優しいから、
慎さんは離れてて心配にならないのかな‥‥
『奈央ちゃんごめんね。うるさくない?』
「はい、大丈夫ですよ。
普段見れない主任が見れて新鮮です」
主任だけじゃなくて、
ハルも私には見せないような顔がここでは
見れるのが何気に楽しみなのだ
男三人に混じっても、仕事の日は特に
大した色気もない私だからこそ
馴染めてるのかもしれない
なんならこの3人の方が美しいくらいだ。
『甲斐田さんさぁ、オフの日と
どうしてこんなに見た目が違うの?
晴臣のこと好きなのは前に聞いたけど
それにしても酷くない?それ。』
グサっ!!
ハハッ‥やっぱりそう思いますよね‥‥‥
主任には前にオシャレした私を見られてるから
今日のトレーナーにパンツ、スニーカーの
私は女ではないと言いたいのだろう。
仕事の日は自転車が多いから鞄だって
バックパックタイプのものが多いし、
日焼けが気になる季節は
髪縛ったままキャップを被ればいいかなって
思ってる
『奏、女性にそういうこと聞くの
失礼だから辞めな?』
槙さん、私のこと女に見えてたんだ‥。
そっちの方が驚くよ。
「ハルにだけ可愛いって思ってもらえれば
いいので休みの日だけでいいんです。」
自分で言ってて恥ずかしくなり、槙さん特製の
カクテルをゴクッと喉に流していく
本当のことだし、ハルにも伝えてあるから
今更なんだけど、槙さん達の前であらためて
言うのが恥ずかしいだけ。
『奏さん、そういうことだから、
これ以上彼女のことからかわないで
くださいね。それに奈央は
別にそのままでも可愛いですから。』
ドクン
『あーーイヤー!!
晴臣の惚気なんて聞きたくない!
槙!強めのお酒作って。』
『奏も可愛いだろ?
‥‥特に俺の前では』
し、槙さん!!!!?
私とハルのことなんて気にもせず、
カウンターから主任の手を取り絡めると
その指を加えて舐め始めた
ダメだ‥‥‥大人の世界過ぎて
こっちの方が照れてしまう。
性別とか関係なく恋人同士って
言えるのってやっぱり素敵だな‥‥
ハルと私が他からどう見られてるのか
分からないけど、これからも
自分らしく作り過ぎず寄り添えたらいいな。
「ハル」
『ん?』
2人が見ていない隙に近付くと
振り向いたハルの唇に軽くキスを落とした
『フッ‥‥今夜覚えてろよ?』
END