彼女が服を着替えたら
な、奈央‥ちゃんって!!


見た目がカッコいいのに
話すと可愛らしい槙さんが呼ぶと
全然嫌じゃないけど呼び慣れてなくて
少し恥ずかしい気もしてしまう


だってわたしもうすぐ30目前なのに
ちゃん付けとか大丈夫なものなの?


『槙‥‥勝手に名前で呼ぶなよ。
 甲斐田さんの家ここから近いし今日は
 飲んだら?帰り心配なら送るから。』


「そ、そんな1人で歩いて帰れますよ?
 じゃあお言葉に甘えて少しだけ
 いただきます。」


料理教室に来たはずなのに、手伝う間もなく
槙さんがパパッと作ったタコとアボガドの
サラダで、まずは乾杯をした。


トマトリゾットも小さめのフライパンひとつで
簡単にできることが分かったし、
鶏ハムもソースを変えれば色々なお酒に
合わせれそうで、どれも10分くらいで
簡単にできるものばかりで勉強になる。


料理って苦手意識が強かったけど、
材料も少なめで簡単なら
わたしも沢山覚えたいな‥‥


『じゃ、そろそろ俺は仕事行くから。
 奈央ちゃんさえ良ければまた来月も
 おいで?いいレシピ教えてあげるから。』


「はい、槙さんありがとうございます!
 美味しいものばかりで嬉しいです。
 ぜひ次回もよろしくお願いします。」


『だってさ、臣‥‥よかったね。
 ちゃんと奈央ちゃん送ってけよ。』


エプロン姿の槙さんも
すごくかっこよくて素敵だったな‥‥

男の人で料理できるなんて羨ましい
< 33 / 169 >

この作品をシェア

pagetop