彼女が服を着替えたら
いつもだったらこんな大胆なこと
まずしないと思うけど、今日は気分いいし
ワインのせいにしてしまおう‥‥


初めてできた異性の友達と過ごした休日は、
今まで過ごしてきた休日とは違って
なんだか楽しかった‥‥


あーそれにしても
東井さんの腕の中あったかすぎない?


抱きしめてくれる腕の力が
優しくて、お酒が一気に回ってしまう。


なんか‥‥ここ‥‥‥
ものすごく安心‥するかも‥‥



「‥‥‥‥あった‥かい」


『‥‥ハハッ‥‥寝るの?奈央。』

「‥‥寝ない‥‥よ」


それからの記憶が曖昧なまま、
目覚めたのは夜の9時過ぎで、
東井さんの家のソファで謝ってから、
家まで本当に歩いて送ってくれた。



私、東井さんにもう気を許しすぎてる?



いや‥‥許せるくらい安心できる
友達が出来たんだよね、きっと。


まだ名前で呼ぶのはぎこちないけど、
初めてできた異性の友達を
大切にしたいと思えた。
< 38 / 169 >

この作品をシェア

pagetop