彼女が服を着替えたら
あ‥‥もしかしてさっき社員さんと
話してた時のことを言ってるのかな?


「えっと‥‥意識はしてなかったんですけど、
 少しだけ酔っててあまり考えずに
 話したんですけど‥‥変でした?」


『ん?変じゃないよ。ただ‥‥
 友達の俺にも普通に話して欲しいなって』


じーっと見てくる東井さんが、いつもは
大人っぽくて落ち着いてるのに、
なんか今日はちょっと年下に見えてしまう



やっぱり少し酔ってるんだろうな‥‥

なんか、あまり見られない姿だからか
おかしくなって少し笑ってしまう



『なんで笑ってんの?』


「ごめんね‥‥ハル。
 仕事終わってたね、今日もお疲れ様」


普段なら絶対しないけど、
少し酔ってる東井さんが可愛くて
いつもしてもらってるみたいに
頭をヨシヨシと撫でてみた。


せっかく友達に
なりたいって言ってくれたのに、
いつまでも変わらないのも
失礼だなって思ってたし、
清香に接するみたいにとりあえず
ニコッと笑ってみようかな‥


『‥ハハ‥やられた。
 その素は誰にも見られなくて良かった。』

えっ?
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