彼女が服を着替えたら
悠介酷いよ‥‥
こんな店‥‥私と付き合ってる時なんて
一度も来たことないのに、
槙さんとも仲良さそうだった‥‥


ううん、今はそんなことどうでもいい


悠介‥‥結婚‥‥してたんだ


そっか‥‥
不倫相手は私の方だったんだ‥‥
一年も知らずにいたなんて、
やっぱり私って本当にいい
恋愛できてないじゃん‥


悔しい‥‥‥




『奈央‥‥行くよ。』

「‥‥ハル‥‥ごめん‥‥私」

しっかりと手が繋がれると、
私を優しく引っ張る姿に、堪えていた涙が
どんどん溢れて嗚咽が漏れる


面倒見のいい東井さんのことだから、
絶対悠介に対する私の動揺に
絶対気がついたはず


あのまま連れ出してもらえてなかったら
私‥‥結婚記念日の二人に
酷いこと言ってしまってたかもしれない
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