彼女が服を着替えたら
そうだといいけど‥‥


清香とも話してたけど、
年齢的には焦る時期だ。
でもこればかりは焦っていい出会いが
あるとは言い切れないんだよね‥



それに‥‥

もう自分から恋するのは怖い


「あのさ‥‥と‥ハルは彼女作らないの?
 ‥‥それに私普通にここにいて大丈夫?
 彼女いたら帰らないとまずいでしょ?」


よくよく考えたら、
ハルにだって好きな人がいたり、
彼女がいるんじゃないかって
心配になって急に青ざめる


見た目もカッコいいし優しいし、
女の子ならみんな好きになりそうな人だから。


『‥‥‥彼女になって欲しい人はいるけど、
 今はまだいいかな。』


「‥‥そうなんだ‥‥。
 その時は私が絶対
 ハルの相談に乗るからね。」


ハルの肩にもたれたまま自信たっぷりに
そう言うと、隣でハルが小さく笑っていた。


沢山迷惑かけて困らせてるのに、
こうしてそばにいてくれたから、
ハルには幸せになってもらいたい。
本当にそう思えたのだ


『よし、じゃあこの話は終わり。
 明日休みだけどもう寝る?
 俺、金曜の夜は映画見たりするから
 まだ起きてるけど。』


「えっ?私も見たい!
 ホラー苦手だからそれ以外なら見れる。」


『ハハッ‥苦手なんだ?覚えとく。
 ブランケット持ってくるから待ってて。』



映画を見ている間に
いつの間にか私は眠ってしまったけど、
毛布にくるまって見ている間、
悠介のことを一切忘れていられた。


知らない過ごし方。
いつもと違う場所は温かくて
私の不安がなくなったんだ‥‥

 
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