彼女が服を着替えたら
分かってるよ、そんなこと。

今まの恋愛が、体許したら終わりなパターンが
多すぎたからトラウマなのは確かにある


悠介でこそ、体から始まったけど、
一年続いたから今度こそはって
思ってたから余計にそういうことが
すぐにはしたくなくなってる。


『ごめん。でもこれだけは
 せっかくスタートしたあんたに
 伝えておきたかったから。
 あとは、もう少し女らしさ出しなさい!
 元が綺麗って言ってるでしょ?』


眩しすぎる清香に笑顔で言われても
自信がなくなるけど、
普段が作業着生活で、冬なんて
倉庫内乾燥するからマスクだし
身なりはいい加減で過ごせてしまうんだよね。


「はぁ‥そうだね。そうだよね‥‥
 20代最後だから変わらないとね。」


頭の中たハルを思い浮かべると、
確かに失いたくない人だけに腹をくくらねばと
気合いを入れる。


『よし、そうと決まったら、
 今日は夜まで私に付き合いなさいよ。
 あたしの貴重な時間をあげるのよ?
 知識ない子猫には躾が必要だからね』


妖艶な笑みで顔面偏差値高い顔を
近づけて笑う清香に、冬なのに
冷や汗が出そうになった。
< 77 / 169 >

この作品をシェア

pagetop