彼女が服を着替えたら
人それぞれのペースでいいって言ったのに!!


あれから結局清香のペースに巻き込まれ、
買い物やら清香行きつけの美容院に
連れていかれたりと、本当に夜まで
付き合わされてしまった。



「‥ごめん‥ほんとに疲れた」


両手には持ちきれないほどの荷物を持ち
指が袋の重さで痛くて顔が歪む


『エステとヘアサロン代は
 私からの祝いで奢ったでしょ?
 さ、今から彼氏呼び出して会いな。』


「はぁ!?‥‥今朝別れたのに
 なんで今日また会うの?」


『だからこそじゃない。
 こういうのは早いに越したことないの。
 奈央、今日一番今までで綺麗よ?
 自信持って!!
 それじゃ私用事あるからまた
 今度色々報告待ってるわね。』


えっ!?


まさかの置き去り!?



とりあえず荷物すごいからもう歩けないし
一旦タクシーで家に帰ろう‥
手が今にもちぎれそうだよ。


でも‥‥自信持って‥‥か。
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