彼女が服を着替えたら
一緒に作ったオリーブの塩漬けと牛肉、
ミニトマト、アスパラを
ピンチョスにしたものを一口頬張る


ここで過ごすようになって、
ハルと作る料理のレシピもかなり増えてきた。


今までは1人だと
簡単なご飯しか作れていなかったのに、
ハルと慎さんのおかげだ‥‥
何食べても本当に美味しすぎる。



『キャンプだと準備大変だけど、
 グランピングなら手ぶらで行けるし、
 週末なるべくお互い疲れすぎず
 ゆっくり過ごせる方がいいだろ?
 近場でいいとこ教えてもらったから
 奈央と行こうかなって。
 あ‥‥それ俺にも一つちょうだい?』


お皿から料理を手に取り、
後ろにいるハルの口にそのまま入れる。


「美味しい?」


『ん‥組み合わせ最高だな?』


こんなやりとりが付き合ってからも
かなり自然に出来るくらいになり、
私はいつもリラックスしている


今までの恋人と呼べない人たちとは
気にしすぎて話せなかったり
素直になれずに後悔していたけど、
ハルとは素直にちゃんと向き合っていたい
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