彼女が服を着替えたら
『湖の辺りまで散歩行かないか?』

「うん、もう眠くない?」


30分ほどしか寝てないけど、
どこかすっきりした顔でうーんと伸びをすると
手を繋いで一緒に外に出た


ここには私たちを知ってる人が誰もいない。


それだけで視線を気にすることなく
好きな人に触れられるし嬉しい‥‥


住んでいる街には当たり前だけど
たくさんの人が溢れている。


でもここには数組の限られた人たち
がそれぞれの時間を楽しんでいて
時間の流れすらゆったり感じられた


「あ、見て?ボートがあるよ。」


やったことのないボートを二人で漕ぎながら
苦戦しつつも景色を楽しみ、
レンタルサイクリングで湖を一周したりと
普段では出来ないことを沢山出来て楽しい‥


普段全く運動をしない私は、
明日の筋肉痛が間違いなく確定しているけど、
こんなに体動かすの久しぶりで気持ちいいから
運動を何か始めようかな‥



あーー‥‥
こんな恋愛をもっとしてきたら
もっと人生が楽しかったんだと思う



でも‥‥
その初めて感じた楽しいや経験が
ハルと一緒に増えたから
それはそれでよしかな‥‥
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