振り向けば、キス。
氷沙は、世界のすべてを見ることができるわけではなかった。何かを予言した、ということもない。
唯、自分の目の間に現れた怪異の正体は、すぐに分かることができた。何故、たいした知識もない自分が「それ」が分かるのかは不明だったけれど。
怪異を見た瞬間、氷沙の脳裏にその怪異のすべてが映し出されるのだ。
それ以外は、唯霊視能力が他の術者よりも強いと言うぐらいしか、自分の力はないのだと思っていた。
本当に、唯それだけのことだと、思っていた。
けれど、昔からさまざまな者に狙われてきた。
それは自分を食べることで、「月姫」の能力を、自分が秘めている、まだ開放しきっていない部分も含めた「月姫」の霊力を、得ることが出来るからなのだ。
唯、自分の目の間に現れた怪異の正体は、すぐに分かることができた。何故、たいした知識もない自分が「それ」が分かるのかは不明だったけれど。
怪異を見た瞬間、氷沙の脳裏にその怪異のすべてが映し出されるのだ。
それ以外は、唯霊視能力が他の術者よりも強いと言うぐらいしか、自分の力はないのだと思っていた。
本当に、唯それだけのことだと、思っていた。
けれど、昔からさまざまな者に狙われてきた。
それは自分を食べることで、「月姫」の能力を、自分が秘めている、まだ開放しきっていない部分も含めた「月姫」の霊力を、得ることが出来るからなのだ。