私を愛憎の檻から連れ出してくれたのはこの地区を束ねる暴走族の総長様でした
学校につくなり口調を変えるわたしと海斗。
これにはわたしと海斗の実家が関わっている。


私の実家、織宮家は江戸時代から織物で栄えてきた一族で、今では様々な分野に手を出している。


海斗の実家である大波家は昔から織宮家と仲が良く今で言う関西のあたりで貿易をして栄えていた。

今は世界で活躍する貿易商で、ぶっちゃけ織宮家よりは位が低くても分家よりは力がある。


本当は私が敬語を使わないといけないんだけど海斗が使わなくていいって言うからそれに甘えさせてもらっている。






「愛莉お姉様、御機嫌よう!」


「あら、菜帆(なほ)さん。御機嫌よう」




この子は菜帆さん。
私を慕ってくれている後輩の一人だ。




「愛莉お姉様ご、御機嫌よう!」



「里奈さん、御機嫌よう」



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