私を愛憎の檻から連れ出してくれたのはこの地区を束ねる暴走族の総長様でした
この子は里奈さん。最近知り合ったと思うんだけど…どこで知り合ったんだっけ?



まあ、思い出せなくても私の名前に傷がつくことはないだろうし、大丈夫か



というか、ずっと思ってたけど挨拶が御機嫌ようって…いつの時代?


ここはたしかに金持ち用の学校だけどごきげんようを普段遣いする人なんてなかなかいないでしょ?


この言葉遣いも、お嬢様らしい制服も、表情も。


完璧の仮面をかぶるのはいつも、疲れる



もし、この仮面後壊れて使えなくなっちゃった時







私のそばにいてくれる人なんてーーーーーーーーー








こんな事考えてもしょうがないか


わたしはわたし、変わることは許されない




学校のトイレで鏡に映る自分を見る。

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