【改定版】豚小屋

【第30話】

10月25日の午後２時頃であった。

この日、男子生徒が持っていたニンテンドーＤＳがなくなった事件が発生した。

クラス中が大騒ぎになっていた中を逃れたさおりは、勝手に学校を抜け出したあと帰宅した。

帰宅したさおりは、男子生徒のカバンの中から抜き取ったニンテンドーＤＳのゲームで遊んでいた。

それから数時間後に事件が発生した。

時は、夜９時半頃であった。

この時、なおみがつかれた表情で帰宅した。

なおみは、さおりが持っているはずがないニンテンドーＤＳで遊んでいたの見たので思い切りブチ切れた。

「さおり!!」
「なんなのよぉ〜」
「そのＤＳはどうしたのよ!?」
「えっ？」
「そのＤＳはどうしたのよと聞いているのよ!!」
「アタシ、ＤＳが欲しかったから買ったのよ〜」
「さおり!!」
「アタシは自分のおこづかいでＤＳを買ったのよ!!」
「やかましい!!」

（パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!）

「いたい!!いたい!!いたい!!いたい!!」

思い切りブチ切れたなおみは、平手打ちでさおりの顔を激しくたたいた。

強烈な力をこめて平手打ちで叩いた。

「アタシはあんたなんか大キライよ!!大キライだからぶっ殺してやる!!」

（ガツーン!!ガツーン!!)

思い切りブチ切れたなおみは、かたいものでさおりの右耳を殴りつけた。

さおりは、その場に座りこんだあと強烈な叫び声をあげて泣いた。

しかし、思い切りブチ切れたなおみはさおりをもので殴りつけた。

さおりは、なおみから受けた暴行が原因でボロボロに傷ついた。

翌朝７時過ぎであった。

家の食卓にて…

りつよは、ボロボロに傷ついたさおりを見ておどろいた。

この時、なおみが食卓にやって来た。

りつよは、なおみに対して『どうしてさおりにひどいうひどいことをしたのよ!!』と怒鳴りつけた。

思い切りブチ切れたなおみは『さおりが大キライだから殴りつけた!!』とりつよに言い返したあとこう言うた。

「こんなことになるのだったら大学に行きたかった…アタシ、大失敗したわ!!」
「それだったらなんで前に通っていた大学をやめたのよ!?」
「あの時は、バイトが多忙だったから（ＢＳの）放送大学を見る時間がなかったのよ!!…放送大学を見る時間がなかったからレポートを作ることができなかったのよ!!…名古屋の大学に行くことができなかった原因は、全部おじいちゃんとあんたにあるのよ!!…アタシは一生うらみ通すから覚悟しなさいよ!!」

思い切りブチ切れたなおみは、バッグを持って家から出た。

なおみに怒鳴られたりつよは、頭を抱えながら座り込んだ。

この日、さおりは勝手に学校を休んだ。

りつよは、少し遅れてＤＣＭへ行った。

午後２時過ぎであった。

ところ変わって、ＤＣＭの店内にある休憩室にて…

この日、りつよは体調を崩したのではやめにあがることにした。

休憩室のテーブルに座り込んだりつよは、大きくため息をついたあと考え事をした。

そんな時であった。

３時から入る予定のパート従業員さんが休憩室にやって来た。

パート従業員さんは、りつよに声をかけた。

「りつよさん。」
「おくさま。」
「りつよさん…ゆうべなおみさんがものすごく大きな声をあげながらさおりちゃんに暴力をふるっていたわよ…あれどうしたの？」
「えっ？」
「えっ？じゃないわよ…さおりちゃんはなおみさんに耳を殴られたことが原因でコマクがハレツしたと聞いたわよ…物でボコボコに殴られたことが原因で全身あざだらけになっていた…その上に、さおりちゃんに『ぶっ殺してやる!!』と言うていたわよ。」

りつよは、ヘーゼンとした声で言うた。

「ああ…ただのきょうだいゲンカよ…大したことじゃないわよ。」

しかし、パート従業員さんの女性は怒った声で言うた。

「りつよさん!!」
「おくさま…」
「これはただのきょうだいゲンカじゃないわよ!!」
「おくさま!!」
「話し変わるけど…今朝、森野のおくさまからとんでもない話を聞いたわよ!!さおりちゃんが同じクラスの男の子が持っていたニンテンドーＤＳをドロボーしたと聞いたわよ!!あなたその時、どこでなにをしていたのよ!?」
「やめて!!もう帰る!!」

りつよは、ワーッとさけびながら休憩室から出た。

今のりつよは、冷静にものごとを考えることができなくなった。

それと同時に、母娘の間に大きな歪《ひず》みができた。

この時、家族３人が仲良く暮らして行くことが不可能になったようだ。