異世界獣人の国で介護施設を始めます!
「ユカリ約束して、絶対に言ってはいけないよ。エンが真名を教えてくれたから俺の名も教える。俺の名はレオンポルド・ゼノス・アノ・エンブリアだ」
レオが自分の名を言い終わると、私達二人を柔らかい光が包み込んだ。ふと上を見上げると、銀の粉のようなモノまでキラキラと降り注いでいた。
「うわーー。綺麗ですね。これは何ですか?」
「神からの祝福だな」
「ん?神の祝福?」
「天が俺達の婚姻を認めたんだ」
「…………」
はいぃぃぃ……?
「……レオ……今なんて言った?」
「だから天が俺達の婚姻を……」
「それ!!婚姻って何?!」
「婚姻は俺達が番になったって事だな」
「つがい!!」
それって夫婦に……結婚したってこと?
何で?
どうして?
天が認めたって何?
神様ってば、勝手に何してくれてるの?
あたふたする私を見て、レオが悲しそうに眉を寄せた。