君と私の秘密の時間
男子生徒は、私に気づき、驚いた顔をした。
「えっいつもは人なんて来ないのに、なんで?」
いつもは人が来ることはないのか、酷く驚いている。
「あ、ごめんなさい!勝手に入って…私、出ていくので」
お弁当を持って、立ち去ろうとした時、
「待って!」
いきなり腕を掴まれた。
「お昼食べに来たんだろ?早く食べないと時間なくなるよ。ここで食べていいから」
「え?」

「君、二組に転校してきた橋本佑香さんでしょ?」
男子生徒は私の隣に座った。
「ってことは同級生?」
「うん。俺は、望月日向。よろしくね」
「よろしく…」

その日から私はお昼休みになると、屋上へ向かった。
「あ、今日もきたんだ。ここ座りなよ」
それから私たちはいろんな話をした。
「へぇ、橋本さんは前住んでたところは結構田舎だったんだ」
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