君と私の秘密の時間
「うん。お父さんの出張で東京にきたんだけど、慣れないことが多くて」
次の日も、その次の日も屋上で話をした。

そして、二週間が過ぎた。
「橋本さんはさ、教室で友達とかと食べないの?」
ドキッとした。
毎日来ているから迷惑になっているのかもしれない。
「もしかして、迷惑だった…?」
望月くんはぶんぶん首を振った。
「そうじゃなくて、俺しばらく屋上に来られないから」
「そっか」
「もうすぐ文化祭だから、準備しないといけないんだ」
実行委員なのかな?
「それでもしよかったら、俺の友達と一緒に食べるのはどうかなって…俺もしばらくそいつらと一緒に食べるから」
人見知りな私にとって、なかなかハードなことだった。
「でも…大丈夫かな。私なんかがいきなりきたりして…」
「大丈夫!みんないいやつだから!すぐに仲良くなるよ」
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