策士な支社長は新米秘書を独占的に可愛がりたい
5
翌朝……。
目覚めると、真横に達基さんの顔があった。
「わっ!」
一瞬、驚いたけど、そういえば昨晩……
「おはよう。やっと起きたな」
そう言って、片肘をついてわたしを見つめる彼。
寝起きのかすれ声が色気にまみれていて、その……ちょっと、つらすぎる。
「昨夜のこと、覚えてる?」
「えーと」
路地でキスして、彼の部屋に来て、わたしが先にシャワーを浴びて……
あれ、そのあとの記憶が……
「やっぱり、有希乃は肝が据わってるよ。男の部屋に来て爆睡できるんだから」
「わ、寝ちゃったんですね、わたし」
前日ほぼ寝ないまま、未曾有の出来事に翻弄されまくったわたしは、電池が切れるように眠りに落ちてしまったんだろう。夢も見なかったように思う。
「ああ、俺がシャワーから戻ってきたら、すでに夢の中だったぞ」
「あの……それで」
「なんにもしてないよ。まあ、拷問に近かったけどね。やっと想いが通じた相手が横で寝てるのに、手を出せないっていうのは」
それから、耳元に唇を寄せて囁いてくる。
「でも、寝てる間に襲うとか、そんな無体なこと、できないって。だって有希乃、初めてなんだろう?」
ぼっと火がついたように顔が熱くなる。
「な、なんでわかるんですか……そんなことまで?」
目覚めると、真横に達基さんの顔があった。
「わっ!」
一瞬、驚いたけど、そういえば昨晩……
「おはよう。やっと起きたな」
そう言って、片肘をついてわたしを見つめる彼。
寝起きのかすれ声が色気にまみれていて、その……ちょっと、つらすぎる。
「昨夜のこと、覚えてる?」
「えーと」
路地でキスして、彼の部屋に来て、わたしが先にシャワーを浴びて……
あれ、そのあとの記憶が……
「やっぱり、有希乃は肝が据わってるよ。男の部屋に来て爆睡できるんだから」
「わ、寝ちゃったんですね、わたし」
前日ほぼ寝ないまま、未曾有の出来事に翻弄されまくったわたしは、電池が切れるように眠りに落ちてしまったんだろう。夢も見なかったように思う。
「ああ、俺がシャワーから戻ってきたら、すでに夢の中だったぞ」
「あの……それで」
「なんにもしてないよ。まあ、拷問に近かったけどね。やっと想いが通じた相手が横で寝てるのに、手を出せないっていうのは」
それから、耳元に唇を寄せて囁いてくる。
「でも、寝てる間に襲うとか、そんな無体なこと、できないって。だって有希乃、初めてなんだろう?」
ぼっと火がついたように顔が熱くなる。
「な、なんでわかるんですか……そんなことまで?」