この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~

「だ、大丈夫!少し休めば平気だし、私作るよ!!」


「ありがとー美桜。んじゃ、部屋で課題やってるから、なにかあったら呼んで」


「う、うん!わかった!」


 お姉ちゃんがリビングを出て行って、私は小さく息をはいた。


 危なかった…!


 危くお姉ちゃんが料理をしてしまうところだった…!


 お姉ちゃんはあまり料理が得意ではない。


 もちろん食べられないわけではないのだけれど、なんていうか、味も見た目も独創的というか…とにかくキッチン周りを大掃除する羽目になるので、できれば遠慮してほしいんだ。


「ふう…」


 少しゆっくりしてから晩ご飯の支度にしよう。


 目を閉じて、ソファに身体を預ける。


 今日の晩ご飯、なににしようかなぁ…。


 今日お弁当の中に入れたおかずが少し残っているから、それとプラスしてなにか作りたいな…。


 そんなことを考えているうちに、私はすっかり寝てしまったのだった。


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