この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~

「綾瀬先輩!お久しぶりでっす!」


「お久しぶりです」


「愛奈ちゃん!祐一くん!」


 一年生の幼なじみコンビのふたりだった。


「私たちの分も合ったりします?お腹空いちゃって!」


「おい、愛奈!先輩に失礼だろ」


「大丈夫だよ!たくさん焼いてるからね」


「美桜ちゃーん!」


「あ、彩ちゃん!」


 今度は彩ちゃんと大木先輩までやってきた。


「美桜ちゃんに紅茶わたしたくて!この前のお礼に!」


「え?お礼?私、なにもしてないのに」


「いいからいいから!それにしてもいい香りがするね~」


「カップケーキを焼いてるんだ!よかったら一緒に食べようよ!大木先輩も!」


「ありがとう」


 彩ちゃんからもらった紅茶もさっそく淹れて、私たちはお菓子パーティーをはじめた。


 やっぱりおいしいご飯はみんなで楽しく食べるのが一番だよね!


 その日の家庭科室は、笑い声で満ちていて、私たちは楽しい時間を過ごしたのだった。


< 136 / 139 >

この作品をシェア

pagetop