この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~
「あ、名乗らずにすみません。僕、一年の小牧 祐一って言います。相談っていうのは、僕の幼なじみのことで…」
「幼なじみ…」
その言葉に少しどきっとしてしまった。
私もちょうど、幼なじみの一葉くんのことで悩んでいたから。
「幼なじみの女子がいるんですけど、そいつかなりの偏食なんです」
「偏食?」
「はい。食べ物の好き嫌いが多いんです。野菜は全く食べないし、肉ばかり食べて」
「お肉、おいしいもんね」
いおり先輩はのんびりと相づちを打つ。
「お肉も大事なのはわかりますけど、やっぱり野菜が大事だと思うんです!家庭科の授業でも、野菜にたくさん栄養があるって習いました」
「うんうん、そうだね」
私たちの相づちを聞いてか、祐一くんの言葉に熱が入る。