この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~
「はあぁ……」
なんだか疲れてしまった。
人の悩みを真剣に聞くのって、けっこう集中力いるよね。
少しでも力になってあげたいしなおさら。
「美桜、大丈夫?」
いおり先輩が心配そうに私の顔をのぞきこんできた。
「俺がぎゅーってしてあげようか?」
「あ、ぎゅーするとストレスや不安が減るってやつですよね?それなら今は大丈夫です!」
私の返答に不満そうにくちびるをとがらせるいおり先輩。
「…美桜に恋愛を教えるのは、まだまだ時間がかかりそうだ」
「恋愛…?」
「あ、いやこっちの話」
「なにか二人を仲直りさせられるような料理が作れればいいんですけど…」
「料理…?」
「家庭科部ですからね!仲直りのご飯とか作ってあげたいんですけど…」
どうしたら二人の相談を解決できるかな…。