この度先輩のご飯係になりました~私と先輩の幸せレシピ~
祐一くんは、愛奈ちゃんに野菜を食べてほしい。仲直りがしたい。
愛奈ちゃんは、野菜を食べたくない、お肉が好き。仲直りがしたい。
野菜が嫌い、野菜が嫌い…。
野菜嫌いでも、そのほかのもので栄養がとれたらいいよね。なにか代わりになるようなものはないかな…。野菜の栄養を少しでもおぎなってくれるような……。
「…そうだ!これにしよう!これなら愛奈ちゃんも食べられるし、祐一くんの心配も少しはましになるかも!」
「決まったんだね、じゃあ行こうか」
そう言っていおり先輩が急に立ち上がるものだから、私は首をかしげてしまった。
「行くって、どこにですか?」
「スーパー。明日の材料、買い出しに行くんでしょ?騎士(ナイト)と荷物持ちが必要だと思って」
「一緒に来てくれるんですか?」
「もちろん。美桜姫様の御申しつけとあらばどこへでも」
いおり先輩はうやうやしく私に手を差しだした。
私はその手を握る。
「ありがとうございます!いおり先輩」